キーワード 闘病記 視床出血 脳出血 脳内出血 左半身 麻痺 リハビリ 理学療法 作業療法 言語聴覚療法 脳卒中

最新がページトップになるようにしています。古い方を読まれる場合はスクロールしてください。

日本ブログ村、ランキングに参加していますブログ闘病記(視床出血) 左半身完全麻痺からの復活 にお越しの節はランキング用バナーのクリックをよろしくお願いします。こちらで動画もアップ

メール u tmame@@yahoo.co.jp    uとtの間にアンダーバー(_)を入れてください。@を一つに減らしてください。この2つのご足労をお願いします。迷惑メール対策です。

動作における感覚情報の大切さ

二話あります。2015年5月26日(火)と2014年10月28日(火)

 2015年5月26日(火)、
 どうして脳卒中での四肢のリハビリで単純に「頑張る」ということがよくないのか。
 特に感覚麻痺では頑張っては駄目みたいな感じです。
 我々人間は全身を脳によって支配されています。
 脳からの神経や脳が中枢となるホルモンなどが複雑に絡み合って体の恒常性を維持して安定させているのです。
 脳卒中はこの恒常性等の中枢の脳にダメージを受けた病気です。

 四肢の動作について解説します。
 普通、動作をおこなうときは大脳で何らかの決断をして運動中枢に命令を出します。
 運動中枢から必要な四肢の筋肉に収縮命令を出すわけですが、そのとき四肢の状態を感知して運動中枢に情報として送っているのが感覚神経系です。
 この情報をもとに筋収縮命令を出すわけです。
 筋収縮命令を出しっ放しですと的確な動作ができないので逐一、筋紡錘や腱ゴルジ装置や皮膚などからの感覚情報をフィードバックして情報として感覚神経系で運動中枢に送り返されることで精度の高い動作ができるようになるのです。
 このぐるぐる周りの収縮命令と感覚情報のサイクルを頻繁におこなって動作ができるのです。
 そして、姿勢も維持しているのです。
 筋肉を収縮させたり弛緩させたりの繰り返しね。
 が、感覚麻痺では筋紡錘や筋ゴルジ装置や皮膚などからの感覚情報が戻ってこないのです。
 だから、運動中枢が命令を出せなくなるのです。
 そのとき、視覚情報とかで代替してやるとともかく動かせるようになるのが感覚麻痺です。
 でも、筋紡錘や筋ゴルジ装置や皮膚からの感覚がないので、収縮中止命令が出せない状態にあるのです。
 弛緩させることができないのです。
 感覚情報がないので運動神経系の抑制ニューロンが働かないからです。
 運動神経が興奮状態のままになってしまうというのが「頑張る」ということで頻発しているのです。
 俗にいう「頑張る」という意味ですと私のリハビリは超ええ加減ですよ。
 でも、効果はばっちりね。だから、リハビリ病院で「奇跡的回復」ね。
 それはこの体の普通の機構を考えてリハビリに取り組んでいたからです。
 この意味では「非常に頑張ったよ。」ね。
 適切適度なリハビリね。
 運動神経のシナプスに作用してダメージを与えて興奮を抑える方法がボトックスです。
 ボツリヌス菌の猛毒の毒素(1マイクログラムで確実に1名お亡くなりです。青酸カリの一人分の致死量200mgと同じ200mgがあれば20万人がお亡くなりです。)でね。
 ですから、ボトックスを当てにしているようなリハビリ療法は金儲けのためですよ。
 ボトックス療法対象者は「頑張りすぎ」も多いのではと思います。
 難しい適切適度なリハビリでの頑張りね。

 2014年10月28日(火)、
 動作における感覚情報の大切さについて。以前から時々投稿していました。
私の場合は視床出血だけみたいでした。脳の中は扉とかがないので出血した血液でどのぐらい他に影響したかは?ですかな。

 感覚情報が大脳中枢に届かなくなったことだけは確かでした。途絶えたのは「感覚情報だけ」かな、それで運動麻痺ね。大脳も小脳も運動神経も筋肉も関節も異常なしだよ。

 でも、動かない。

 脳は感覚情報があって初めて運動神経に命令を出せるように作られているのです。

 動作が感覚情報として戻ってきて調節できる(フィードバック調節)という前提で動作をしたり、運動イメージを手続き記憶として覚えていったりしているのです。
 感覚がないことで過剰なリハビリでトラブりやすいのです。

 手で物を掴む場合、腕をどのように操作して手を物のところに持っていくということでも、視覚情報で物体の位置や形などを確認し、筋紡錘やゴルジ装置などの筋肉の感覚器からの感覚情報で腕や手の状態を確認しながら動作をおこなうのです。
 感覚麻痺では筋肉からの感覚情報がないのです。だから、動かない。
 なんとか代用感覚情報を活用できるようになっても物体をつかむときに接触した際の皮膚の感覚情報もない。
 緊張度を高めて掴むほかないですよね。
 緊張を維持するためには注視し続けるほかはない。

 緊張の連続ね。筋肉は固まりますよ。

 力の入れ具合が皮膚情報や筋紡錘やゴルジ装置からの筋肉情報がないので力の入れっぱなしね。

 「楽に動作をするコツ」は「感覚の回復が一番」です。

感覚の回復はどうも可動域が大きいほど早いみたいだし、筋肉が柔軟なほど早いみたいです。
 脳卒中での感覚の回復は脳での脳細胞間の軸索等のつなぎ替えによるわけです。これは軸索伸長とか樹状突起伸長によるわけですから、時間が掛かりますよ。
 徐々に感覚が復活しても繋ぎ替えで繋ぎ間違いもおこるようです。でも、繋ぎ替えですのでそこの脳細胞は今までと違うことの担当になると考えられるので「再訓練」が必要です。
 この「再訓練」終了後に漸く「楽に・・するコツ」に挑戦できるのではともね。

 急ぐと筋肉コチコチとかね。「急がば回れ」ですよ。