日本の教育どう思われますか(表紙に戻る)   諸々の言いたいこと(目次)へ

2003年1月31日
日本経済新聞より
連載「デフレが蝕む 第2部 企業の興亡4」です。ぬるま湯をでた銀行員 と副題がありました。従来の横並びの発想では「企業」としての存在さえ危ういからだ。いう記述があります。土地担保融資以外の審査基準や取引先の独自の指導方法を持つ必要性が書かれているように読み取りました。
教育界では、どうでしょう。相変わらずのように思います。横並びでいいのは、国際的に通用する卒業基準などを持つことかな。教育内容や方法に違いはあっても同じ分野においては、最低限どのようなことが出来るようになったかどうかを基準にすべきですね。その結果、留年が多数出ても仕方がないと思います。例えば、大学の工学部の建築学科、建築士の資格試験に合格できるものだけ卒業でも良いように思います。または、<A href=http://www.jabee.org/ target=_blank>日本技術者教育認定制度</A>による認定を受けることの出来る水準以上のものだけを卒業させることが必要ではないかと思います。

2003年1月30日
日本経済新聞より
連載「デフレが蝕む 第2部 企業の興亡3」ですが、スカイラークやユヌクロなどの例が上がっています。安値に消費者が反応しなくなり、既存店の売り上げ減少を新規出店で補おうとして、店舗当たりの効率が低下し、収益性が低下、合理化を迫られるというパターンが見られるそうです。
そこに見られるのは、安値に対する感動の低下だけが問題ではなく、「市場は有限である。」ということを常に考えておく必要があるのに考えていない様に見られます。ハンバーガーですが、普通の人は、1日にいくつ食べますか。そこを考えると、単なる値下げではなく、商品価値の高める必要があると記事にあります。
それでも、「市場は有限」ですが。同業他社の動向も考えると、単なる安売りのところは苦労しているようですね。
地球は有限、これも忘れないでくださいね。

2003年1月29日
新聞より
社会面に「日本医師会が禁煙推進宣言」という記事がありました。
医師、医療関係者の禁煙推進、全国の病院、診療所での全面禁煙推進、受動喫煙被害の防止、禁煙希望者に対する医学的支援などを盛込んでいるとのことです。
同時に、外務、財務、厚生労働省に対して世界保健機関(WHO)が策定中の「たばこ規制枠組み条約」に対して積極的な姿勢で望むよう申し入れたとありました。
このことに関して、医師会はもっと積極的な圧力団体になってください。禁煙については、先ず、医師、次に医療関係者、保健関係者が圧力団体となって禁煙を推進してください。
私もHPで禁煙、分煙などを呼びかけており、職場では、私のいるところは、宴会でも「禁煙」です。

2003年1月27日
日本経済新聞より
連載「エネルギー 内憂外患」
 相変わらずでね。どうして、ヨーロッパみたいにできるだけ分散、自前(特に食料、自給率大抵100%です)、できないのでしょうか。第一次石油ショックのとき、あわてましたが、今は、中東への依存度、更に上昇しているようですね。原子力も十分に説明をせずに「安全」といってきたから、東京電力みたいなことがあると「不信感」だけが残ったりして。
農業も「過保護」で国内の意欲をもつ農家まで潰している面もあり、自給率の低下、酷いですね。日本を攻撃するとき「貨物船やタンカーを何隻か攻撃して海上輸送を止めれば」で、日本は大変なことになると思います。

2003年1月26日
日本経済新聞より
連載「幕下ろすベア春闘」下で、脱・年功、成果給へ再配分
この方向に向いていくと思いますが、問題は、仕事内容や仕事達成難易度など、人物評価法をよく把握している管理職がどの程度いるかということです。教育での「絶対評価」でも絶対評価で評価され、さらに訓練をされて、漸くできるようになるのではと思います。いままで、漫然と評価してきた管理職では無理でしょう。ですから、実力主義にすると、多くの会社で優秀な人材が流出しているでしょ。もっと、従業員の評価の基準を明確に説明し、多くの人がある程度納得出来る体制をつくる必要があると思います。日本でこれらのことを成し遂げている企業があるのですから。官僚などを再教育しないで導入すると官庁はメチャクチャになると思いますので無理ですね。

2003年1月25日
日本経済新聞より
31ページの教育「全国学力調査から考える@」
深刻さ格差拡大、昔、あるフィルム会社のCMに「綺麗な人はより綺麗に、それなりの人はそれなり写ります」と言うのがあったと思います。今回の調査で、特に数学で拡大傾向が見られるとのことです。学力のある層はより高学力のほうに、あまり無い層は伸び悩むということですが、これでは、社会における階層の固定化がひどくなることになります。国立大学ですが、昔から大学間における学生の親の所得に違いが見られ、俗に難しいところほど高所得者です。私学でも同様の傾向が見られるのでは思います。そのまま、放置すると固定化に繋がります。
これを解消するには、学力の向上の遅い子どもを根気強く指導して何年か遅れでも気にしない社会を創らないといけないと思います。今の状態ですと、学力格差はそのままで進級させるため、向上心が失われているのではと思います。そして低学力のまま学校を卒業していくことになります。

2003年1月24日
日本経済新聞より
15面の囲み記事「私立大即戦力育む 上 技術実習に注目」です。大学の取り組みで、大学が学生を甘く見ていた例もありますが、企業のほうももっとはっきりとどのようなことの学生が欲しいか、大学や学生に判るように広報してください。
企業の方へ、学生の就職で不採用の時、理由を伝えてやってほしいと思います。就職の為、どのようなことをすればよいかが判ると思います。単なる「優秀な人材」という言い方は止めてください。人間として素養があって専門分野でどのようなことが出来る人材を求めているのか判るようにお願いします。

2003年1月23日
日本経済新聞より
5面の経済1のところに「名目GDP、日本2位だが  遠のく米 迫る中国」というのがありました。デフレと円安でドル換算で12%2000年と比べて2001年の名目GDP(国内総生産)は減少しているとのことです。アメリカや中国は伸びています。特に中国は凄いです。内外価格差を反映した購買力平価でドル換算すると、中国は、日本を上回る世界第二位の経済規模に成長しています。
一般の日本人の感覚は、まだまだ差が大きいように感じていると思います。でも、活力、海亀派に見られる人材の逆流、資本の流入、どれを見ても近い将来、名目でも日本を上回ると思います。今の官僚などの姿勢では非常に早い時期になる可能性があります。

2003年1月22日
センター試験の平均
センター試験の平均点ですが、地歴と理科で科目間で差がでた時、調整をすることがあるということですね。ところで、各科目とも受験者のばらつきや学力の程度はすべて同じなのですか。違うはずです。特に、理科においては。物理は理科を得意とするものが主体ですね。それに引き換え、生物は「仕方なく」という者の割合がが相当高いです。高校の文系で物理を選択できるところはどの程度ありますか。まず、ないと思います。元々、同程度の問題であれば、物理のほうが相当高得点になって当たり前です。こんなの統計などをまともに学んで考える力があれば判るはずですが。今回、生物のほうが平均点が高いですね。おかしいと思いませんか。

2003年1月21日
日本経済新聞より
昨日の続きになるのですが、本日のスポーツ欄や「春秋」などでひざ故障した時の強行出場は本人の意志によるようなことが書いてありましたが、どうして止めなかったのか。欧米流で考えると本場所は年六回あるから怪我で無理をして力士生命を断つより、治療に専念して来場所に賭ける。ということになると思います。どちらがいいのか。私は、長く活躍できるほうが良いと思います。日本は、変なところで無理をさせる傾向があります。何とかならないですか。特に小中高校生など今後が期待できる年齢の選手に対してもありますね。学校、監督などはいいかもしれませんが、それで潰れた生徒か可哀想です。スポーツの全国大会は止めてほしいと思います。
サッカーが伸びてきたのは、高校サッカーというよりJリーグの下部組織による養成によるそうです。どうしてか考えて見てください。生徒の為にも日本の為にも。

2003年1月20日
貴乃花の引退
貴乃花が引退しましたね。強かった頃は、それほど好きでは無かったのですが、怪我による休場、長引いたのは誰の責任ですか。貴乃花ではないと思っています。「感動した」とそのときの優勝を称えた小泉首相も長引かせた責任者の一人ではと思います。怪我をしていて休場をしたほうが適した状態で出場させたのは誰ですか。横綱の責任とか何とかいって。なら、政治家や官僚、経営者などは責任を取りなさいよ。日本をめちゃくちゃにしておいて居座っているではないですか。

2003年1月19日
日本経済新聞より
昨日の分の31面にある「今どきの子ども」ですが、面白いことを取り上げていました。食の細さ・・・学生の学力・活力に比例? というものです。共通一次のころの受験生は、食欲は旺盛だった。今の受験生は、食欲が衰えてきているそうです。廊下にあるゴミ袋に、ここ15年くらい残飯が増えているそうです。受験生の頑張りが効かなくなってきているように感じるそうです。(記事ではもっと断定的です。)
朝食をしっかり摂る小中学生は成績がよいという。食の細い大学受験生の増加を目の当たりにすると、大学教育に不安を覚えると書いてありました。そうだと思います。

2003年1月18日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第15回「生還 画一教育 リスク過敏 政府衰弱。病根は見えた」
日本人の国民性もありますが、日本病には教育が大きく係っていますね。日本は、古代から「覚える」ということで教育の成果を評価してきたように思われます。百済に学び、隋に学び、唐に学び、ポルトガルに学び、オランダに学び、欧米に学び、その文化を覚えることが教育だと考えてきた。それが今だに続いている。「日本の伝統」を声高に言っている人々は、日本の良い点を忘れて単に過去を懐かしんでいる。考える力が無いからですね。
昭和初期に戦争を始めた人々は、それが、特に太平洋戦争が日本を滅ぼす可能性があるという想像を少しも出来なかったみたいですね。今の日本にあてはめてみると、輸出産業あっての日本なのに、工場が海外移転しているのを傍観している。観光立国で国が成り立っているとこを調べてみてください。ほとんどないですよ。スイスは、製造業を主に金融、そして漸く観光。イギリスは、ロンドンのシティーの金融もありますが、大陸と工場の争奪戦を展開してますね。日本は何もしていないに等しいです。教育が指示されたことを覚える。調べ、考え、意見を述べ、討論し結論を導くということを成果の上がる形でしていなかった結果です。
今日行われているセンター試験は、単なる資格試験にしてください。点数を全ての大学に教えることなく、大学教育に必要な基礎的学力があるかどうかの判定だけにつかってください。日本を潰さないためにも。

2003年1月17日
日本経済新聞より
5面に「国直轄高速道はや争奪戦」が出ていました。高速道路ができたら、どこでも発展するのかというと?のはずです。ところが、発展すると思いこんでいる。空港でもできたらですが、現実は「閑古鳥」多いようですね。良質な観光地であれば、在来線や一般道の改修だけでも観光客を引き寄せれるはずです。ほかと同じようなものしかなかったら一時的な人気に終わっているようですね。観光だけで地域が活性化できるところは少ないと思います。現在の状況では、高速道ができても工場は海外に出て行くと思われます。何もなりませんね。工場が地方で日本国内で操業できる環境と組み合わせて考える必要があります。

2003年1月16日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第14回「生還 10万馬力のロボットが中国で復活。市場の融合は進む」
今回の分を読むと、「官僚の国際感覚の無さ」がやたらと目につきます。村意識のままですね。隣村と水争いをしていた時のままの感じがします。世界の経済は、否応なしに一体化の方向に向かっています。ここを乗り切るためには、国内のいろいろな改革が必要ですね。そうでないと、製造業の海外進出(本音は日本脱出だと思います。)だけで外国企業が入ってきませんね。
教育も絶対評価的な評価をしてこなかったから国際水準から遅れてきていますね。絶対評価的に海外と比較してみてください。真剣に勉強しようとしているアジアの留学生の留学先を見てください。欧米に目が向いていますね。去年のNHKスペシャル「中国」の第1回での留学希望先は欧米、日本が無かったですね。

2003年1月14日
日本経済新聞より
昨日の分ですが、社会面の連載「サラリーマン」第526話 
        早期退職の落とし穴

再就職にこぎ着けられない人が多く出ているそうです。現実を甘く見て再就職に失敗する場合が非常に多いそうです。
これですが、相対評価で会社も本人も評価してきたのでしょうね。ですから、どのようなことがどの程度できるか、ということが先ずあって、管理職にするとかあればまだしも、それは多くの企業でも無いみたいですね。絶対評価的に職務遂行能力を見て、基準を超えた者の中から選ぶようなことをしておれば、自分の労働市場での見られ方にもっと敏感になっていたのではと思います。
欧米の企業は、日本よリ絶対評価的ですね。ですから、転職もしやすいのでしょう。

2003年1月13日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第12回「生還 分野問わず進むデフレ。勝ち組企業に3つの戦略」
高付加価値、スピード、すき間。これだそうです。
高付加価値  高度な技術力が要りますね。どのような人材が必要なのでしょうか。勝ち組の企業は判っているのですね。
スピード   官僚相手みたいにノンビリしていては「他国」にも負けますね。
すき間    皆と同じことをするから競争が激しくなるのです。余程技術力などが高くて優位を保てる場合はそれを伸ばせばいいわけですが、そうでない場合は、その分野からの撤退を考える必要があるということです。

2003年1月12日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第11回「生還 塙前社長は語る。 抵抗はあった。最後は13万人が納得した」
ゴーン改革に魔法はない。日産の再生で大事なのは「皆が本当の危機感を保つこと」かな。ゴーン社長はそれが出来た。危機の意味が判っていたからかな。日本人の多くは、アメリカのユナイティッド航空の整備士の組合みたいに判らないみたいですね。
教育でも同じことが言えます。相対評価では、学力の到達度が判らないにもかかわらず、単に数値のみで比較している。学力の到達度をできるだけ客観的に評価しておれば、学力低下などもっと早く気がつくはずです。順位ではなく、どのようなことが出来るようになったかが教育では大事なはずですよ。

2003年1月11日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第10回「不全 国内の抵抗を抑える”特効薬”。切り離せない年齢とポスト。適材適所は進まない」なんでも頼れる米国だったが・・・」
アメリカは、日本の自滅を待っているのかな。今の状態では、外圧無しには「改革」ができないでしょう。小出しのはやりますが、もうそれでは駄目な段階まできていると思います。抜本的といいながら小手先を繰り返してきた国ですから。織田信長にもう一度生き返ってきてもらってやってもらうほかないのかも知れませんね。あるいは、明治維新の元老たちに御願いしますか。それぞれ日本の仕組を大きく変えています。それで、その後、日本が発展、あるいはなんとかもったのではと思います。今の政治家、官僚、経営者その他から見ると「革命」みたいに思えることをするべきですね。

2003年1月10日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第九回「不全 切り離せない年齢とポスト。適材適所は進まない」
若造だからとか経験がないからとかいろいろ理由を付けて新入りの発言を聞こうとしない。結果を出していないとかありましたが、結果を出すほどそこにどっぷりと漬かってしまうと問題点が見えなくなりますね。多くの人が。そのような人が上司にいるといろいろ言うのは煙たいからそうでない者を年齢で出世させる。何らかのポストに付ける。こんなので適材適所が出来ますか。上司たる者(最高経営責任者を含む)は部下の能力をしっかり見抜き年齢に関係なく適切な位置につける義務があるのは。それができないから、年齢とかでということになるのでは思います。人材の能力を見分ける訓練を積む必要があります。

2003年1月9日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」第八回「不全 相次ぐ不祥事と隠蔽工作。リスク管理は形ばかり」
この記事の中で「失敗を隠す」というのもありました。これは、どのような失敗に対しても「本質的に非寛容な」態度で接してきている日本の風土というものが関係しているのでは思います。失敗を次の発展への糧として利用できないで単に担当者の単純な責任問題にすり替えてしまうことが、隠蔽工作を誘発しているのではと思います。
犯罪行為についても「告発者」を裏切り者扱いしたりする風土があるため、みんなで隠蔽工作、不祥事を取り繕うためにまた不祥事、それの隠蔽工作と繋がっていくのではと思います。
記事にもありますように、早期に不祥事や失敗を見つけ、公表改善することのほうが企業、消費者、株主、そして行政においては国民および官僚にも利益があるはずですがね。

2003年1月8日
日本毛経済新聞より
「私の履歴書」ですが、今の連載は大賀典雄氏ですね。読んでいて感じたことは、専門は音楽それも声楽ですが、電気関係に対して造詣が深いですね。幅広い知識を活用されていた様子がうかがえます。
それに引き換え、今の勉強は何ですか。肝心な主要科目の足を引っ張るようなことを平気でやっていますね。例えば、英語ですが、どのようなことが出題されますか。アメリカ文学ですか。英米の歴史ですか。英米の生活習慣ですか。環境問題ですか。最近の時事問題ですか。いろいろ並べましたが、これ以外にも出題されますね。幅広い知識がないと表面的な出題をする大学はよいとしても、しっかりしている大学では辛いですね。
コンピューターのソフトを作るとき、プログラミング言語の勉強をしてだけで使えるソフトができますか。それぞれ発注先の業務内容をよく理解したSEが必要ですね。
通訳、言葉だけ、日常会話だけできる人はあまり仕事がないのでは思います。経済学の専門家の会議では経済学について精通していないとできませんね。自然科学分野でもそれぞれに精通している必要がありますね。
大学の入試ですが、「入試科目を増やしなさい。」「マーク式は止めてください。」「論述式にしてください。」、「卒業のほうを厳格にしてください。」。現在の日本では、小中高大学とも国際的に認められた第三者機関による卒業認定が必要ではないかと思います。

2003年1月7日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」で本日は、「予測値は目標達成の道具。公共事業も企業決算も。」です。公共事業ですが、例えば、空港新設の時、需要予測をしますね。これ、空港がある程度利用されるものとして採算が取れる前提で出すそうですね。厳密に予測して採算割がでそうになると・・・。です。空港を造るということがまずあって、需要予測はその目的(空港を造る)を達成させるためにはじき出されるそうですね。事業や組織の存続という「結果」から導き出す「逆算」でやっている。いろいろなところで見込み違い(当然ですが)が起こってくる。すると、さらに誤魔化す。その結果、無駄が限りなく増えてくる。現実を見なさい。現実を認識できないからです。

2003年1月6日
日本経済新聞より
1日付けの第一面 「日本国のカルテ」
       病名「日本病」
   病根・症状 「先送り中毒」
         「前例依存」
         「危機意識欠乏」
         「リスク過敏」
とありました。(ここまでは3回目)
先送り中毒、私もかかっているところがありますが。これを、自覚していない輩が多いです。庶民では、どうってことは無いかもしれませんが、官僚や政治家、経営者では困ります。学力低下ですが、もう10何年も前から、言われてきましたが、絶対的な基準を創って(まあ、同じ基準、程度の問題で試してみるだけでも)学力を測定してみるというのをやってこなかった。すぐ、順番を付けたがる輩が、その昔の「文部省学力テスト」をめちゃくちゃにしましたから。ある県のある学校では、平均点が90点以上だったそうです。今回のテストでも順番は別にしてできの悪い生徒のいるクラスが対象外になっている学校があります。カッコ悪いからね。それでも認めない。今、認めると対処しなくてはいけませんからね。だから、次に担当者にですかな。今日の「エネルギー政策」についてもそんな記事がありました。狂牛病も、薬害エイズや癩病予防法も、数えれば限りがありません。

2003年1月5日
日本経済新聞より
1日付けの第一面 「日本国のカルテ」
       病名「日本病」
   病根・症状 「先送り中毒」
         「前例依存」
         「危機意識欠乏」
         「リスク過敏」
とありました。(ここまでは2回目)
 この中で「危機意識欠乏」についてです。学生の学力低下ですが、これは第2次ベビーブームの世代の以前から言われていました。一つが国公立大学の入学試験で「共通一次」というマーク式の全国的な試験が始まったあたりごろからだと思います。第2次ベビーブームの世代の時、進学率の上昇によって大学入試の目安としての「偏差値」の数値が上昇しました。第一次ベビーブームの頃は20%(50万人ぐらいしか大学に行っていません)ぐらいだった大学進学率が50%ぐらい(100万人ぐらいです。国公立私学全て臨時定員増をしています。多くの大学で第一次の時に比べて学部学科が増えています。)になりました。偏差値50ぐらいの大学ですが、第一次のときは上位から20万人目程度にいる生徒ということになります。第二次で偏差値50は上位から50万人目ぐらいかそれ以下の学力ということになります。そして、第一次の時、50以下の大学が第二次では60近くまで偏差値が上昇しました。第二次で60ぐらいというのは上位から30万前後ではないかと思います。相対評価でも易しくなっているのです。定員増もあるので実態はもっと易しくなっています。
マーク式が氾濫し、覚えることだけが勉強という風潮が促進され「考えない。考えられない。」という状況になっているにもかかわらず、「学力低下はない」とどこかの官庁ではいまだに言っていますね。
数字合わせのため実施した全国学力テストの目標とする基準を下げて、それを上まわっているから「低下はない」とほざいています。
江戸時代の鎖国の時ならまだしも、今は全世界と競争の時代ですよ。

2003年1月4日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」で若者の職業意識についてありますが、「今、自らの意思で職に就こうとしない大卒者が増えている」とありました。いろいろ理由はあると思いますが、一つは、就労体験の不足、小中高の時期にアルバイトや家事の手伝いを全くさせないことなども影響しているのかもしれません。2つめは、教育の問題、単なる丸暗記を勉強と心得ている輩に煽られて自ら調べものもできない。自らの判断で経験させるべき多くのことを「これ、だめ。あれ、だめ。」と判断させていない。などなどです。まだ他にもあると思いますが今日はここまで。

2003年1月3日
日本経済新聞より
連載「日本病を断つ」である研究者がフラッシュメモリーの原理を考案した時、上司に開発を訴えたが、反応は「将来性の分からない技術に人は振り向けない」だったそうです。これが、例えば「アメリカの企業もやってます」なら開発を始めたのでは思います。誰かが先に何かをした。特に欧米であれば「前例」としていたと思います。自分でリスクを考えようとしない。そのわりに失敗には臆病である。だから、「前例」にこだわる。進歩が無いですよ。この体質、戦前と全く変わっていません。失敗した者の「敗者復活」の仕組を創って「リスクをまともにとることのできる社会」にしてほしいですね。

日本経済新聞より
2003年1月2日
1日付けの第一面 「日本国のカルテ」
       病名「日本病」
   病根・症状 「先送り中毒」
         「前例依存」
         「危機意識欠乏」
         「リスク過敏」
とありました。
 この中で「リスク過敏」ですが、本当の意味のリスクが分からないから、表面的な現象や一部の事例で判断してしまって、より大きな利点が見えない。あるいは、見ようとしないのではと思います。
例えば、中学、高校生のアルバイトですが、親や地域などが適正に対応すれば良い成果が多くの子供で得られます。現に禁止していたのは「日本」ぐらいでしょ。アメリカなど、GEやIBMの前最高経営責任者はバイトを非常によくしています。大学の意識を変える(卒業のほうを厳格に)必要がありますが。
他でも見られますが今日はここまでにします。

2003年1月1日
新年明けましておめでとうございます。今年も新聞ネタを多用させていただきます。
今日は、1日付けの日本経済新聞よりです。
また、出ていました。企業の採用担当者などの話しです。「誤字脱字が多い」「報告書が書けない」などです。どうして、採用試験で落とさないのですか。採用をするからでしょ。学校のほうも相対評価などで卒業生の学力の水準を保たないからでしょ。そして、学生、生徒の甘え。日本の問題点がここにも出ています。