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2004年8月31日
第二次世界大戦の時のこと
今月の日経「私の履歴書」は、山口淑子氏でした。今日の最終回では、恩人のリュバさんとの再会のことが書いてありました。
リュバさんの兄のことが本当に最後のほうでふれられていた。山口氏が「お兄さんはどうしたの?」と聞いたら、リュバさんは「ナナサンイチブタイを知っている?」で後はそれ以上答えてくれなかったとありました。
この履歴書の中に、731部隊は生きた人間をモルモットにして生化学兵器の研究をしていたとあります。
司馬遼太郎氏のいう「自己解剖」を日本がきっちりしておれば、この部隊についてもっと多くの人が知っているはずです。日露戦争以来の「都合の悪いことは隠す。」あるいは「なかったことにする。」できてますから知らない人は多いでしょう。
このような体質が、戦争へと日本を導き、大日本帝国憲法を改定させられる状況に日本を追い込んだわけです。
都合の悪いことを隠したり、ないことにして「損」をするのは、我々です。
ドイツが認めているアウシュビッツのことを否定するような記事をとある雑誌(この件で廃刊)に載せた人がいました。
ドイツの何代か前の大統領は「過去に対して目を伏せるものは、未来も判らなくなる」とかいうような意味のことを言われています。「歴史を鏡とする」ということば、それぞれ各人のためであるということを理解して欲しいですね。

2004年8月30日
BSE
狂牛病ですが、変性プリオン(原因タンパク質)の研究でノーベル賞をもらった学者が、日経サイエンス10月号で「全頭検査」の必要性を強調していました。
BSEは、なぜか(肉骨粉による)伝染性が強調されていますが、肉骨粉などとは関係のない弧発性については議論されていないのでは。とも指摘していました。
もともとは、弧発性ですね。人間のクロイチェルヤコブ病も孤立して100万人にひとりぐらいの割合で発生しています。
牛にも、肉骨粉が関係していない発病もあるはずというのです。もっともだと思います。
現在、簡便でもっと感度の良い検査法の研究が進んでいるとのことです。「人間のクールー病も最初の患者は自然発生では」ということです。

2004年8月29日
抵抗勢力
最近は小泉内閣の構造改革に対して反対している勢力に対してよく使われていますね。
主に、旧来の利権維持を考えている勢力に対してですね。
ところで、アメリカでは、企業の経営改善に対しての抵抗勢力として労働組合が出てきますね。今までの待遇を維持し、さらに好条件を目指す。これは、企業が成長しているときは、このような思考でも良いと思います。
でもね、倒産するかどうかというときになっても、この旧来の待遇維持にのみ固執して潰れた会社が現実にあります。労働者のみの犠牲というというのは良くないかもしれませんがね。企業が潰れてあと、どうしたのでしょう。
いまは、世界全部で競争している。国と国とが総力を挙げて競争している面があります。主に経済面ですけどね。これで、負けますと、日本は資源や食料の関係で、破滅ですね。国の倒産ということが起こりうるということを考える必要があると思います。
多くの公務員(キャリアもノンキャリアも教員も)は、この意識が非常に希薄であると思います。
日経ビジネスの最新号に、抵抗勢力として自治労が出ていましたが、公務員というのが元来、「休まず、遅れず、働かず」がモットーのようでした。いまは、どの改善されたか職場によってまちまちですね。まだ、ひどいところがあるみたいです。
自治労的言葉に、「トヨタが日本をダメにする」とかがあるようです。私自身は、トヨタはあまり好きではないのですが、日本が生き残るためには、トヨタに頑張ってもらわないと困るのです。

2004年8月28日
また子育てについて
今、日経一面に「未知なる家族」第一部 消える標準 が連載されています。
女性の職場進出に伴う共稼ぎ夫婦の増加や結婚しても子供を作らない人、結婚しない人の増加があります。
このような現状で「子育て」を推奨するには、「金銭的支援」と「時間的支援」の両方を充実する必要があると思います。
ケチなことをせずに、公共事業費をバッサリ削って「子育て支援」に回そうではないですか。年金は保険料が同額のとき、子育てしてしていない人の2倍以上受給しても良いと思います。
児童手当は当然、長期間で高額にして、所得控除も高額、健康保険料も安くし、とかする。受験競争を穏やかにするには、大学などの入り口は大きく、出口は狭くするのが効果があると思います。奨学金の充実で親の負担は少なくね。教育の受益者は、結局国民全体になりますからね。
子育ての受益者は、その子より上の年齢層、全てですよ。子供がいなくなって困るのは、国民全体ですからね。
あのときの軍部みたいにわかっていないようですね。国民が減少していって国が成り立ちますか。高速道路や新幹線をつくって誰が利用するのですか。借金だけだ残るだけですよ。

2004年8月27日
諫早湾干拓事業、国に工事差し止め命じる仮処分
でましたね。差し止め命令。
干拓の意義自体が無くなっているのに、過去の計画に固執する官僚。第二次世界大戦に突入していった軍部とたいして代わりは無いですね。
干拓をするより、陸上の農地の有効利用を考える方が先でしょう。金ばかり使って農業の自給率を下げてきた農林水産省。いったい、何をしていたのでしょう。
このことは、別に農水省に限ったことではないですね。公共工事ばかりで地方の活力を殺いできた国土交通省。公共事業には農業土木の農水省も同類ですね。農業土木にばかり、税金を使って農家を疲弊させてきましたからね。
厚生労働省も、年金や少子化対策で。文部科学省は・・・で。産業経済省も。
国民のことより、省益第一ですは。この多額の国債残高になっても改めようとせず、民間の足を引っ張り続ける。
国民がいなくなっても国家があると思ったあの軍部とどこが違うのでしょうか。

2004年8月26日
自己解剖の勇気 その2
一昨日、この題で書きました。
昨日の日経「私の履歴書」のなかで「従軍慰安婦」についての記述がありました。著者は、元参議院議員(自民党)の山口淑子氏です。
戦後に韓国女性の訪問を受けてその話を聞いたときから、山口氏は「従軍慰安婦」の問題をライフワークにされています。
詳しくは、新聞を読んでください。
「このことがなかった」とか「自由意志」とか言っているのは「歴史を鏡」とする気がないようですね。山口氏はまじめに取り組まれています。その足を引っ張るようなことをどうしてするのか。自分の良くないところを知るのは辛いことです。でも、良くないところも正確に理解しておかないと良い方向にも行きませんね。
結局、前にも書きましたように「失敗」などを誤魔化して、それを繕う行動をすることによって日本は負けることがハッキリしている戦争に突入していって危うく天皇陛下にまで危害が及ぶようなことをしたわけですね。しっかりと「自己解剖」して欲しいです。

2004年8月25日
脳卒中の予防 禁煙が第一
これは、本日の日経社会面にあった記事の見出しです。
『喫煙者は、非喫煙者に比べて「くも膜下出血」の危険性が3.6倍になる』ということが見出しででていました。
厚生労働省研究班の大規模疫学調査の結果です。本数が少ない方が危険性はやはり少し低くなります。血管が詰まる「梗塞」の危険性も2倍以上高くなるようです。本数が増えると、危険性はさらに高くなります。
これらは、症状が現れた分による疫学的調査結果でしょうね。「隠れ梗塞」とか「隠れ出血」を考えるともっともっと危険性が高いのでは。
これは、喫煙により「ニコチン」が取り込まれ、血管を収縮させたり、内皮細胞を傷つけたりするためでしょう。
「隠れ梗塞」とか「隠れ出血」は、微少な症状が積み重なっていくため、なかなか変化がわからないのではと思います。
新聞では、禁煙に加えて血圧等のコントロールも重要とありますが、血管を守る意味から考えると糖尿病(名前が誤解を招いている。血管が弱っていきます。)などにならないようにする必要もありますね。
糖尿病になってから血糖値があがると考えてください。例えば、インフルエンザですが、熱が出てから感染するのですか。違うでしょ。感染してから発熱でしょ。血糖値の上昇は、調節できなくなってきたから上昇し始める。正常に調節できているのなら、上昇しませんよ。

2004年8月24日
自己解剖の勇気
これは、司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」最終回の題です。
この場合の「自己解剖」は日本のことです。失敗したことや対外的にも都合の悪いことを隠したり、誤魔化したりして「教訓」とすることしてきませんでしたね。その結果、太平洋戦争まで突入し、アジアの諸国民に多大な損害を与え、国民にも与え、さらに天皇陛下に「死」まで覚悟させ、そして負けました。
その時々で、的確な「自己解剖」をしておけば、今でも「大日本帝国憲法」のままでは思います。自ら、明治体制を崩壊させたわけです。
ところで、ホームページ巡りをしていると、時々、「また日本を潰すつもり」みたいなところに行くことがあります。要するに、昭和20年までのことで、ごまかしやすり替えをしているわけです。
ドイツが、ヨーロッパ諸国から受け入れられたのは、経済力ではなく、ナチス体制に対する反省というか第二次大戦でドイツのしたことを素直に認めたからです。
今、日本は、経済力で持っています。この関係が逆転するのも間近でしょう。そのとき、日本がアジアで受け入れられるかどうかは「自己解剖」ができるかどうかによると思います。

2004年8月23日
がんと向き合う
これは、本日の日経科学面の連載の題名です。3回目です。
副題に「米国最新事情」とあり、「病院掛け持ち 当たり前」という見出しもありますが、これは、患者が「セカンドオピニオン」を求めて、別の病院に行っているという話です。
日本でも、「セカンドオピニオン」が大分増えてきましたが、まだまだ、嫌う医師も多いようですね。でも、この時代の流れに逆らう医師は、早めに引退して欲しいですね。
どうして、日本ではいやがる医師が多いのかだが、これは医師の養成の仕組みの問題が大きいのでは。今年の研修医の制度で漸く、出身大学とは関係なく病院を選ぶことができる部分が増えたようですね。
どこの医学部でも最低限のレベルが同じかというとその保証は無かったのです。研修で他大学系統に行く。他大学出身者を受け入れる。これで、蛸壺みたいな医局に閉じこもっていたのから解放され始めることを期待します。全国どこでも、標準的治療を受けられることを。
そして、アメリカでは、治療法を選ぶのは患者ですね。いろいろな治療法の利点、欠点を正直に説明しています。日本では、未だに説明不足ですね。こさらに、勉強不足の医師もいますので、患者が選択なんて何時のなるのやら。(一部の病院を除いて)
私も標準的検査をしてもらえなかった経験があります。その後の経過では、検査をしなかった不利益は今のところありません。これは、単なる偶然だと思います。

2004年8月22日
夏バテ
皆さん、この夏はいかがでしたか。暑い日が続きましたね。予報では、残暑も厳しそうですね。でも、秋の気配が感じられるようになってきてます。
夏バテをしないようにするはどうしたらよいのでしょうか。来年の参考にしてください。
「夏バテの大きな原因は体の中の水分不足」と今日の日経の健康面にありました。そうでしょうね。人間の体重の6割以上は「水」ですものね。動物は、「水の詰まった皮袋」ですから。
ビタミンB群の不足も夏バテの原因になるそうです。
まあ、私は、この他に「汗をかく」というのも夏バテ予防に必要だと思います。体温調節能力を維持することが大事なのでは。冷房は、「汗」がでません。ところが皮膚からの水分蒸発だけはさせているのかな。からだに良くないですね。ですから、冷房なしで過ごせる建物を造る必要があります。今のビルなどで冷房なしは「地獄」同様ですね。茅葺きの農家は涼しかったですね。夏バテとは関係ないですね。
「夏は汗をかく」を前提に生活してますので、夏バテとは無縁に近いです。冷房のあるところに長時間おりますと体に「夏バテ」症状が出てきます。ただ、直射日光は駄目です。あくまでも日陰で風通しの良いところです。

2004年8月21日
教育の目的
教育の目的は何なのでしょう。
前にも書いたと思うのですが、「人間になるため」でしょうね。「人間」をどのようにとらえるかで目的が違うのでは。
人間は、学習をして漸く人間になることができるのです。それも、相当部分で実体験が必要です。それと、本などを使用した学習とを組み合わせることによってその効果を高めることができると思います。
「自ら疑問などに対して資料を集め、考え、そして最後は自身で判断する能力、それも適切な想像力を伴った思考による判断、未来に対して謙虚な予測をすることのできる判断力」をつけることかなと思います。
適切な判断をするためには、学習およびその練習が必要ですね。今の学習、「覚える」そしてそのまま「答える」ということに重点を置いている人が目立つようにも思うのですがいかがなものでしょう。「判断」の練習にはならない学習です。

今日も、お休み
一昨日に続いて、書く気がというか、ネタが思い浮かびません。
どうも済みません。

2004年8月19日
残業について
今日の日経社会面に「1ヶ月100時間を超す残業 医師の面接・指導義務づけ」と見出しがあり、厚生労働省がこの方向で労働安全衛生法の改定案を来年の国会提出を目指すそうです。
まあ、過労死や自殺を防ぐ意味では良いのですが、監督はどうするのかな。無通告の立ち入り検査などを拡充するのかな。
記録を見るだけなら、サービス残業の増加という恐れもありますね。いまでも、サービス残業は多いようですね。内部通報者の保護は、大丈夫なのかな。
そのあたり、性善説ではなく、性悪説に立脚した監督が必要だと思うのですが。なにせ、サービス残業がこの監視の緩い状況でもぞろぞろ出てきているのですからね。
残業を減らしてば、雇用増になると思います。もっとも、企業は、単純な雇用増加を嫌っているようですし、若者に多い定職に就かない現象は減らせないかも。

2004年8月18日
日本の活躍しているオリンピック選手
柔道の谷亮子選手は道場育ちですね。ほかの柔道の出場選手も道場かな。柔道は、伝統的に道場がたくさんありますね。
水泳は普通でも少し有望選手は、スイミングスクール出身ですね。
男子体操ですが、6人のうち3人は、朝日新聞によりますと大阪の体操クラブ出身ですね。
サッカーのJリーグができてから、強くなってきていますね。
卓球の福原愛選手も、学校の部活動とは無関係ですね。
そのほかもあると思うのですが、判らないのでこれくらいにしておきます。
ハッキリ言って、学校の部活動を、特に運動部の指導とか、大会のあり方を考えて変革するべきです。
水泳など、ほとんどがスイミングスクールでの指導になっているのも関わらず、学齢の時の大会参加は、学校の水泳部に所属しておくことが条件だそうです。これは、他の運動部でも同じでしょう。
学校は、「才能を見抜き、適切な指導者を紹介する」とかに重点を置くべきです。学校単位ではなく社会全体で運動を楽しみ、才能のある者を見つけ出し、適切な指導が受けられるような体制にする必要があると思います。
学校の名誉などといって「優勝」などにこだわった指導は、選手寿命を縮める危険性が高いと思われます。選手寿命が縮むだけでは済まない事態もあるようです。

2004年8月17日
今日はお休み
毎日、なにか書いていると「書けない」日が出てきます。どうも、本日がこの「書けない」日のようです。すみませんが休ませて頂きます。

2004年8月16日
日経「日本も一人っ子を鍛えよ」より
本日のオピニオン面の「インタビュー領空侵犯」の見出しです。
まず、中国の一人っ子政策による現状についての認識が示されています。
そのなかで、中国は少数精鋭の教育を受けてきただけではなく「ハイレベル」な競争にもさらされてきたということが書かれています。育ってきた政治情勢や社会情勢にもふれられてます。
日本は、競争回避社会かな。まあ、順番はつけますが身内の順番ですね。対外的にどのような意味をもつのか、したことがないのでは。
だから、「ゆとり教育」という訳の分からない全員ぬるま湯教育をやったりするわけですね。大学卒業レベルとして、どの程度が妥当なのか。それを超える競争ならいいのですが、実態は一部学部や学科を除くと曖昧ですね。
GPAを導入している大学が増加してますが、各科目の基準を対外的ハッキリさせているのでしょうかね。日本技術者教育機構の認定コースなどぐらいですね。
法科大学院のレベルも司法試験の合格者数でみるようなアホなことをするのではないかと思ったりします。
そのようなことで、「真に鍛える」ということができるのでしょうか。これは、小中高校も同様です。甘すぎるから、活力がなくなってきているのでは。

2004年8月15日
敗戦記念日
司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」などから考えると、負けて当然の戦争を始めて、そして負けた。
天皇の玉音放送があったのが8月15日ですね。
司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」(放送を録画したもの)を見ていて、「大日本帝国憲法では、天皇は行政、外交、軍事などの報告を聞くだけで自分の意見すら言えなっかた。」というようなところがありました。
すると、玉音放送は、憲法違反?という感じです。そこまで、天皇を追いつめたことへの反省がないのですね。
そして、あの戦争、アジアの人々、日本の国民に多大な損害を与えました。このことを忘れないで欲しいわけです。
また、太平洋戦争開戦の時、首相は東条英機でしたが、たまたま、現役大将で陸軍大学主席卒業が東条だったかららしいです。誰が首相をしていても開戦していたでしょう。ですから、そのようなことの検証ですね。そのあたりも徹底して検証して欲しいですね。
日本人が原爆を忘れない、拉致を忘れないというように、アジアの人々も戦争での被害を忘れないと言うことも忘れて欲しくないですね。
今日を「終戦記念日」とか言っているのは、現実から目をそらしているとしか思えないです。
戦後、多くの場面でも「現実」から目をそらして放置あるいは誤魔化したため、後々大きな問題になってきた例が多数あります。企業では、三菱自動車などがその例かな。行政では、年金問題、医療制度、農業政策など多数あります。
これからの日本を発展させるため、「歴史を鏡とする」とし「自己解剖の勇気」をもって欲しいですね。
まだ、不埒な輩がウイルスメールを送ってきます。webメールなので、添付ファイルのあるのはすべて送信者関係なく誰であろうと削除しているのですがね。
送信者詐称をしていると思います。私も2回ほど詐称されました。皆さん注意しましょうね。

2004年8月14日
オリンピックですね
日本選手もたくさん出場しています。
それで、ニュースを見ていてふと思ったこと。
その1 女子ソフトボールですね。シドニーで金メダルで取れず、その後練習でやるべきことは全てやったという談話がありました。ひょっとして「根性論」のみのみではないでしょうね。ハンマー投げの室伏選手の父親が言っていたこと「選手に考えさせる」(数日前に書きました。)ということをしていないかも。
その2 女子レスリングの浜口選手を見送っている父親の発言。あれ、完璧な「根性論」のみに聞こえました。
今のオリンピックは、科学の祭典(運動分野)みたいな要素が非常に強いのです。日本ではどこまで「科学」しているのか疑問です。それで、メダルを獲得する選手はすごいですね。アメリカとかでは、国あげて「科学」です。

2004年8月13日
司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」より(その2)
一昨日に続きです。
これの最終回が「自己解剖の勇気」です。
まあ、いろいろな事例の検討ですが、身内や本人が事後検討をすると、どうしても甘くなったり、都合の悪いところは削除したりする場合が多いですね。
そして、日露戦争の検証は、この都合の悪いことを隠したり、誤魔化したりした典型になっているのでは。
司馬氏は、「帝国陸軍編纂の日露戦争史」というものを読まれたそうです。そして、何のイメージもわかなかったと。その後の日本は、実質感のない言葉だけの社会になっていったのでは。
戦争が終わって編纂されるこのような戦争史は、良いところも都合の悪いところも洗いざらい出して、そこから「教訓」を引き出すものでは。それを怠り、203高地での戦闘の美化(これは旅順要塞攻撃の失敗を誤魔化すため)や旅順港の封鎖作戦などが必要になったのでは。
このときの参謀長、左遷ではなく、出世してます。出世されるためには、「帝国陸軍編纂の日露戦争史」に真実は書けませんけどね。
日本軍は、「言葉」だけが勇ましくなっていき、「自己を検証」するということができなくなっていったと思います。
この「自己を検証」するということができないというのは、今の官僚機構でもよく見られることですね。「雑談 昭和への道」というのは、戦争までの道のみを考えるものではなく、今の日本を考える上で非常に参考になると思います。
昨日、ウイルス付きメールが、4通来ました。だれかが、意図的に送ってきたとしか考えられません。webメールを使って、web上で添付ファイルを削除などしてますので被害はありませんでした。
論争に負けた腹いせでしょう。論争を仕掛けるのなら、勉強してから、または勉強しながらしましょうね。

2004年8月12日
UFJと三菱東京との交渉差し止め仮処分中止命令について
昨日、東京高等裁判所より交渉差し止め仮処分中止命令がでました。
日経などにも解説記事がでています。
私の感じは、契約を結んでいてほとんど実質交渉もせず契約からの日数がったていなくても一方的に契約を破棄しても良いというようなものです。
独占交渉権は、交渉が必ず成立というものではないですね。でも、普通は成立の向けて交渉をするわけでしょう。それを、内部事情で一方的に破棄していますね。
UFJは、三菱との交渉でもよくなければ簡単に乗り換えて良いですよと、高裁からお墨付きをもらったようなものですね。
契約の効力が、こうも短時間にしかも簡単に失効させることができるのなら、契約書の効力の意味に疑問が付きますね。相当期間交渉してまとまらないのなら失効もしかたないと思います。
日経の経済面の解説で、学習院大学法科大学院の教授が『ただ「信頼関係の破壊により差し止めに権利が失効した」との論理構成には、「一方的にけいやくを破棄すれば権利を失効させられることになり、疑問もある」と指摘する。』とも述べられています。
日本の契約に関する考え方の軽さがでた判断だと思います。さらに、最高裁で同じような判断がでれば、日本では「契約」なんて結べないことになるのでは危惧します。

2004年8月11日
司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」より
これは、今から17〜18年前に、NHK教育で全国放送されました。そして、やはり今から8年ほど前発売された「週刊朝日」の増刊号(こちらは2回分少ないです。)にも取り上げラテいました。
この増刊号の題が「司馬遼太郎が語る日本」です。
昭和の戦争ですが、負けましたね。その後のアメリカ駐留軍が来たとき、あまり混乱もなく受け入れました。これは、それ以前、日本は軍部に支配ではなく「占領」されていたのではと言われています。
また、孫文が日本の神戸で講演したとき、「1893年以前は、日本も植民地であった。」といわれています。これは、「治外法権、関税自主権なし、などは植民地である。」という認識ですね。そしれ、横浜や神戸の居留地(中国の租界に相当)も植民地の象徴ですけど、日本は別の解釈で誤魔化しています。
まあ、問題は、骨董兵器でノモンハンで壊滅的敗北をして、兵器の改良もせず、太平洋戦争にまで突き進んでいった原因です。私にも判らないし、司馬氏も「魔法に包まれた森」を見るようだと言っています。
そして、今の政治情勢もなにか「魔法に包まれた」勢力によって動かされているような感じを受けるのです。極端な言い方をすると、「なにか日本が破滅に向かっている」ような感じがします。
国際感覚もなく、今まで以上に国内志向に向かっているような感じがするのです。
皆さん、8月15日「敗戦の日」がきますので、機会があれば、司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」を読むなり、ビデオを見るなりして考えて見てください。

2004年8月10日
「考える力」
「考える力」はどうすればつくのでしょうか。
日経ビジネス2004.8.9〜16(合併号)の有訓無訓で室伏重信氏は、「指導者が全部お膳立てするのが一番良くない。自分から動こうとせず、ロボットになっちゃう。」と書かれています。
自身の現役のときの体験ですね。がむしゃらに練習のみをした経験、その後自分で自分のフォームの分析をし考えた経験などが書かれていました。「指導者はいろいろな経験があった方がよい。問題点が病で技術的なトレーニングが薬とすれば、個々に病気が違うので、心を込めて絶えず選手を見ていなければ、なにを投与して良いのか分かりません。」とも書かれています。
そして、指導者を乗り越えさせるためには「考えさせる」というのが必要ですと言うことです。常に現状より良くするにはどのようにすればよいのか、考え続ける必要がありますね。
教育の現場でも、答えを与えるのではなく、考えさせ、調べ見つけ出させる訓練をもっとする必要があります。何日か前に書いた「回答」をさせるようなことばかりしていると力はつきません。
「回答」ではなく「解答」させるようにするべきです。「回答」は、問題集などの答えを考査などでそのまま書かせる意味で使っています。考えなくて良いという意味です。

2004年8月9日
死を見つめない現代社会
これは、昨日の日経医療面の「医師の目」の見出しです。
「日本のがん治療医は、初回治療での成功(治癒)率を高めることに専念してきたと言ってよい。」と著者の中川氏は書かれています。
さらに、「欧米では治癒できないがんを持つ患者さん、痛みなどの症状を持つ患者さんの、全人的な苦しみを和らげることを主眼として、緩和医療あるいはホスピスケアの考え方が確立している。」とも書かれており、日本はこの分野で大きく遅れているとのこのとです。
例として、「モルヒネ」の使用量の話が出ています。これについては1985年にWHOから、がん患者への使用について、適切な量であれば「習慣性」がでないと報告されていたはずです。
中川氏は、日本の使用量が欧米に対して少なすぎると指摘しています。中川氏も「適量を口から飲む分には、安全だ」と書かれています。
多くの医師が、勉強していないことになるのかな。教育の問題ですね。大学のとき、教えられたことしかできないのかな。
「がん患者が痛みに苦しんでいるのを放置している(適切な処置をしない)医師は藪医者である。」
人間の死亡率は、100%ですね。不死はないですね。そうすると、「死」を見つめる必要が絶対にあります。生き返らせることはできないですね。
人間、死は避けれない。

2004年8月8日
煙の消えたパブの風景
本日の日経、社会面の「世界 いまを刻む」の大見出しです。
アイルランドでこの3月29日から実施された「職場全面禁煙」の施策です。
この職場には、「店舗、事務所や工場などの他飲食店も含まれる。」というものです。ヨーロッパでは、飲食店では、分煙が進んでいたのですが、さらに進んで「分煙には意味がない。あらゆる職場の従業員の健康が守られるべきだ。」とアイルランドのたばこ規制局(OTC)のバレリエ・ロビンソンさんがいわれています。
スウェーデン、オランダでは2005年にも実施されるそうです。アメリカも大都市から地方に広まっていますね。
これに関してEUは、たばこ価格の引き上げ、「死を招く」などたばこの箱に貼る警告文の拡大を推進する。ということです。
喫煙者の味覚と臭覚は鈍っているので関係ないことですが、同じ頁に「脂の味 感じる受容体確認」という記事が出ていました。
これで、霜降り牛肉やトロなどのおいしさの感覚が相当理解できますね。
そうそう、喫煙は内臓脂肪を付けますよ。ビヤ樽型の体型になりたい方は、他の人に煙の影響が全くない状態のところで喫煙をね。
パブの店頭でたばこを吸う人の体型、ビヤ樽が写っていました。

2004年8月7日
教育とは
教育とは、何なのでしょうか。事柄を暗記させるだけのことですか。日本の教育に対する感覚、おかしくありませんか。
人間は「学習」をすることにより「人間」になります。生物学的には、学習をしなくても「人間」ですけど、社会的には「学習」というのが必要ですね。
この学習、結構失敗を繰り返しながら学んでいき、怒られもしたり、誉められたり、色々体験しながらですね。
それで、周りの状況からよりよい方向にするにはどのようにしたらよいかを考えてみたりとか、段々、知能がついてくるのですね。
いまは、実体験だけでは、間に合わないので学校などでの「学習」というのがあるのです。
ところが、その学校での「学習」に大きな問題があるのです。
定期考査で使用している問題集の問題をそのまま出題する教師が多いようなのです。生徒は、問題集の答えをそのまま「回答」します。考えるなどしないわけですね。
このような例になるかどうかですが、司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」第2回でノモンハン事件について話をされ、そのときの師団長の呟きを言われていました。「日本の兵隊さんは強いと聞いているから・・・・」です。おいおい、師団長、あんたの部下でしょう。それを「強いと聞いているから」というのは思考停止も極まったと感じます。部下を全く見ていない証拠ですね。
司馬遼太郎氏も「教育」は大事です。このような愚かな者をつくらないために。といわれています。
現在はというと、何日か前にも書きましたが、肺ガン等の治療をしていて「喫煙」している医師も、あの師団長と同類ですね。思考していない。少し想像力を働かせるだけで「禁煙」できるでしょ。それを考えない。ある県立病院のHPに年1回のCT検査だけで安心できるようなことを書いていたところがありました。
喫煙をすると、本数比例で確実に「肺機能」の低下が起こります。進行の速いタイプのガンですと、年1回では不安です。そのあたりが分かっていないのですね。
教育とは、都合の悪い情報も含めて取り込むことができ、整理し、その中からよりよいと思える未来への予測および行動ができる能力を育てることだと思います。
アメリカ(ブッシュ大統領)は、ベトナム戦争の失敗を軽視したか、気に留めなかったのでしょう。学習のし損ないの例ですね。

2004年8月6日
戦争体験の風化
昨日のクローズアップ現代で、昨年広島の平和記念公園の折り鶴放火事件とその後の大学の平和教育への取り組みが放送されていました。
大学では、学生により一層の意識向上を求めて、講義や講演などの活動をしています。
最近、新聞で読んだのですが、広島の平和記念公園への修学旅行等が減っているというのです。学校で「平和教育」が避けられてきてるのではと危惧しているとことです。
戦争の悲惨さ、そして日本の場合、「どうしてあのような戦争に突入していったのか」ということですね。
私なりに、調べていてよく分からなかったのが、司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」をみて、ある程度理解できました。
でも、分からないです。勝ち目のない、少しの先も予測もしていない戦争、ただただ「戦争」をしたいとかしか思えないのです。
その結果、国内にもアジア諸国にも多大な損害を与えていますね。そして、天皇に「死」まで覚悟させたようですね。
今、今一度、あの戦争について、真剣に検証しないと次は「天皇制廃止」の憂き目にあうかもしれません。そうしないためにも。
あの戦争を、そして行ってきたことを「なかったこと」みたいにするのは決して日本のためにはならないと思います。
日露戦争の「負」の部分をなかったことに誤魔化したため、昭和の戦争に繋がっていき、「大日本帝国憲法」(戦争がなければ今もこれだと思います。)改訂する羽目に陥ったわけですね。

2004年8月5日
UFJの仮処分の異議申し立て却下
昨日、東京地裁で「UFJの仮処分の異議申し立て」の却下の決定がでましたね。UFJは、東京高等裁判所に抗告しました。
約束事の有効性をどう見るかですね。約束事を一方的に無効にした場合に相手がどのような損害を被るかということも判断の中に入っているようなことが前回の交渉差し止めの仮処分決定のとき、新聞の解説にあったと思います。
今回の場合は、交渉もせずに「破棄」したに近いのでしょう。だから、UFJに対して東京地方裁判所方から「交渉差し止め」の仮処分がでたのかな。
自由経済といいながら、「契約を守る」という前提があって経済活動が成り立っているのだと思います。「法令を遵守する。約束は守る。」原則ですね。
まあ、銀行のすることではないような気がします。三井住友ファイナンシャルグループとの交渉も(UFJは今のところする気はない)、仮にすぐに開始すると、今度は三菱東京との合意違反になります。
住友とは裁判沙汰になったから、三菱との交渉を続けるのではないでしょうか。UFJは、経営状況が言われているより思わしくないのかな。

2004年8月4日
私大定員割れ、最多の155校
これは、本日の日経社会面の記事の見出しです。
日本私立学校振興・共済事業団のまとめによるそうです。
以前から私立短期大学の定員割れが問題になっていましたね。短大のほうは昨年、今年と定員割れの割合は減少しているとこのことです。
大学の方はふえている。受験生を集めることのできるところとそうでないところの2極化が進みつつあるようだとしています。
でもね、受験生や保護者、教師がどのように判断して受験校を決めているのでしょうね。
親や教師の場合、昔の固定観念で考えている人も結構いるようです。
例えば、「私学の授業料は国公立に比べて遙かに高い」というものです。私学文系と国公立との年間の負担額の差は国立で「下宿代」を入れると、多くの場合、自宅通学の私学の方が安くなります。理系は国立の方が下宿しても安いかな。
私学の内容も学校によって色々あるように、国公立もあるのですね。そこらが分かっていない人が結構います。
「受験生に人気がある」大学が、就職の時、有利な大学とは必ずしも一致しませんね。大学院進学の多いところもありますね。就職では出てきませんが。
まあ、どこの大学でも「その他」(就職でもない、進学でもない)に分類される卒業生を抱えています。どうしてでしょうか。
大学選びも難しいです。

2004年8月3日
国立大学の学外委員へのアンケート
『この4月の法人化にあわせて各国立大学が設置した「経営協議会」の学外委員を日本経済新聞社がアンケートしたところ、3人に2人は「評価の低い国立大は淘汰(とうた)されるべきだ」と考えていることが2日、分かった。』というのが日経にでていました。
学外委員の方の考えている「淘汰」の基準はどのようなものなのでしょうか。
論文の発表数などでは、旧帝国大学系がほかを圧倒していますね。特に理系では。これは、大学院生の数に比例する部分がありますからね。なにせ、院生は「人足」と喩えられることもありましたし。
論文の質、これは、人足のレベルが高いほど高くなる傾向があるのでは。産学連携みたいなものも。
入学してきた学生をどれだけ鍛えてレベルを上げることができたか。これも基準は難しいけど、こちらなら教員の努力が現れているかな。
優秀な者が入ってくるところは、さらに優秀に。それなりの者が入ってくるところは、鍛えて非常に優秀な人材に育てる。この場合、それなりのところの方が良いですね。でも、基準の取り方ではどうなるか判りません。
まあ、「評価の低い国立大は淘汰(とうた)されるべきだ」であっても良いと思いますが・・・。なにを以て「評価の低い」とするのでしょうね。

2004年8月2日
肉を多く食ふべからず
昨日の日経の健康面「はつらつ養生訓」の題です。
肉を多く食べると、特に赤みの肉を多く食べると鉄分の摂取過剰になるおそれがあるそうです。
鉄分が過剰にあると、触媒のような役割を果たし、活性酸素ができるのを促すそうです。活性酸素が老化に関わっているとのことです。
過剰になると、臓器の細胞に障害を与え、さらに糖尿病や動脈硬化の進行を早めて心筋梗塞を起こすそうです。
貧血でない人は鉄分を補う必要はない。サプリメントなどで不必要に取りすぎるとむしろ老化を早めるおそれがあるそうです。
かといって、脂身の多いのは糖尿病や動脈硬化などを促進します。どちらにしろ、肉は過剰に食べない。ということですね。

2004年8月1日
日本の戦後処理
今日の日経に母国に戻った被爆者の話が出ていました。
母国と書きましたけど、被爆時は日本国籍ですよ。長い間、放置されてきましたね。
この手の話はたくさんあります。
2002年の大阪高裁の判決「被爆者はどこにいても被爆者」というのがでるまで、海外の被爆者を放置してきましたね。
こてと同根なのが、国内でも問題になった「毒ガス」ですね。今まで放置してきて、被害者がでて初めて調査ですからね。
当時の書類なんて無いでしょう。すると、廃棄した関係者がいるうちはまだしも、今となっては推測で掘り返すほかないのでは。
戦後、復興もあったかもしれませんが、そのときのお金の一部をこれら処理に回していただけでも、国内的にも国際的にも違ってきただろうにね。
ドイツでは、第二次世界大戦に関わることの時効は多くの項目でなくしましたね。そのなかに「強制労働」の賠償についても含まれていたと思います。
このあたりの違いは、アジア諸国が発展し日本を追い越したと思うようになったときに顕在化すると思います。